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2010年05月12日

上場企業3年ぶり増収・・・でも喜んでいいのやら・・?


昨日の西日本新聞から。
上場企業、3年ぶり増収へ 来年3月期、新興国需要で

昨年度の各社決算発表を見ていると、リーマンショック前程ではないにしろ
徐々に景気は回復しているように受け取れます。(マスコミもそんな論調が
多い気がします)
ただ、上記記事の中で気になったのが
売上高は前期比6・6%増、純利益は49・0%増
ってとこ。また増益になった企業の決算発表を見ると、増益の要因が『調達CDのため』
と書いてある。
これって、要は調達先を叩いたってことなのでは?

福岡地場のソフトハウスの方々に聞いても、とにかく単価が下がっている。
特に福岡では中小ソフトハウスが多く、また仕事が階層構造になっているため、発注側の
言い値を断ると仕事が無いし、そもそもの発注元が受注元を思いっきり叩いている。

高単価で仕事を取れない原因として、それだけの技術力が無いという理由もあるのは確か。
特に品質管理というか、そもそも品質管理を知らない技術者が多い気がしてます。
この点については、各ソフトハウスは教育含め考えなければならないでしょう。

もう1つ、大きな要因として感じているのは、ソフトハウスが利益を出せない仕組みに
なっていること。最近はSESとか役務提供とか言ってますが、要は派遣形態での仕事
が昔に比べて増えている。セキュリティ上の問題とか言って、発注元が発注先社内での
開発を許さずに、自社に抱え込んで仕事をさせているため、いくら生産性の高い仕事を
してもそれが利益に結びつかない点も非常に大きいと思います。とにかく作業量・生産性
に関係なく、時間単価でしか評価されないわけで、そうなると社員教育にコストをかける
とその分会社の利益は減るわけで。。。
結局は発注元も自分で自分の首を絞めている様。

この形態というか、構造というか、何とか変えていかないと、この業界に対し若い人達が
魅力をもてなくなってしまいそうに感じてます。。。

#だからと言って、仁義を外しちゃだめですよ。ある会社が、最初は低単価で要員を
#入れて、PJが進んで抜けられないフェーズになって、要員撤退を武器に単価アップ
#を迫った企業があったと聞きます。しかも社長命令で、営業は困ったって。。。
#当然、その後その企業はどうなったか。。。(今でも存在はしてるそうですが)
  


Posted by 福岡で働くIT屋 at 12:39Comments(0)日々雑感