2011年01月05日

読書記録:『お金の流れが変わった!』

冬休みに読んだ本です。

著者はご存知、大前研一氏。
直近、2010年の話題にも触れられていますが、根本はこれまでの氏の主張の踏襲。

日本ではバブルがはじけて、「失われた10年」と言われていたのが、既に「失われた20年」に
なっています。(あと何年失われ続けるのだろうか??)
その間、アメリカもクリントン政権時には好景気でしたが、一昨年のリーマンショック以降
完全には回復していません。EUもアイスランド金融危機、ギリシャの財政赤字などもありました。
(日本の財政赤字を対GDP比でみたら、ギリシャは全然少ないのですがね。。)
そんな中、BRIC'sはじめ新興国は元気があります。それらの国がが如何にして経済を活性化しているか?
大前氏の見方は「ボーダレスワールド」の中で「ホームレスマネー」を自国に呼び込むシステムを
構築できているから。本当の反映に自国のお金は必要ないとまで言っています。
それに対して日本の現状はどうか。
マクロ経済の考えはとうに通用しない世界になっているのに、未だそれを認識せず、
未来から借金をし、それを無策にばら撒いているだけ。一向に景気が良くなる実感は無いし、
良くなるはずもない。
しかも国・地方自治体の借金は少子高齢化で生産人口が年間40万人も減り続ける中で返済できる
見通しも無い。本当に待ったなしの状況です。
にも関わらず、民主党は来年度もほぼ税収と同等以上に赤字国債を発行するという。
もうデフォルト/預金封鎖で借金をチャラにするしかないし、政府もそれを考えて
いるのではないか?
もしそうなった場合、日本はどうなるのか?

という点について、考察が述べられています。


個人的な感想ですが、新興国が如何にして金を集めて成長しているか、それに対し
日本が今どういう状況にあるのかを改めて考えるきっかけを与えてくれました。
政府や自治体に何を言っても仕方が無いのは明らかでしょう。これからのことは
自分で考え行動し、その結果について責任を負う気構えが必要ですね。

定番の大前節を新年最初に読むのはいいですね。やらなきゃという気持ちになりますから(笑)
この気持ちを保ったまま、今年そして将来の目標についてもっと考え、行動しなければ!

というわけで、読んで損は無いと思います。
できれば国・市町村問わず政治家や官僚・役所勤務の方には全員に読んでほしいです。
もちろん、ここに書かれていることが唯一の正解ではないですが、この様な視点・考えも
知った上で、行動してほしいので。





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Posted by 福岡で働くIT屋 at 07:39│Comments(0)
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