2010年10月02日

『柳井正 わがドラッカー流経営論』


先日読んだ本のご紹介

柳井正 わがドラッカー流経営論

以前NHKで放送された「仕事学のすすめ」で柳井氏が出演した時の内容を書籍化したものです。

<目次>
第1章 顧客を創造せよ
第2章 人間が幸せであるために
第3章 主役は「知識労働者」
第4章 企業は社会の公器だ

内容は柳井氏が参考としているドラッカーの言葉を基に、FRで自身がどの様に経営・意思決定
しているのかを書かれて(話されて?)います。

本書は上記の目次がそのままメッセージになっていると言ってよいでしょう。
その中でも柳井氏の纏めとして、
「企業は社会の公器であるという意識をもって、お客様や社会に自分達が提供できるもの、
 提供すべきものは何かを常に考える」
「そこで働く人達は、企業に使われるのではなく、自分も経営者のひとりという意識を持ち、
 自分の頭で考えながら働く」
とあります。
これは経営者・労働者どちらにも言えることだと思います。

「知識労働者」というと所謂ホワイトカラーを想像しますが、この様なことを考えて働くなら
世の全ての労働者は知識労働者です。それが最近はホワイトカラーの人達の方がここでいう
知識労働者からもっとも遠い働き方をしてる気がします。
これは労働者自身の問題もあるでしょうが、それを雇う経営者の方が問題が大きいのでは?

自社の提供するもの、自社がどういう面で社会に貢献するのか?
その為に自社は今後具体的にどの様な目的・目標を持ち、どう行動していくのか?
を社員全員に共有している経営者が一体どのくらいいるでしょう。
それができなければ、その経営者は不要だし、その企業も社会には不要。

また労働者自身も今後生き抜いていくためには経営者に頼りきりでなく、自身で考え、
行動することがこれからますます重要になるでしょう。

読んでて、自分の今の状況と照らしてみると暗い気持ちになりもしましたが、
逆に、もっと経営者の立場で物事を考える癖をつけなければならないという
目標も見えてきました。

若い方から経営者まで、幅広い年代・職業の人に読んでほしい1冊です。





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Posted by 福岡で働くIT屋 at 14:39│Comments(0)
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