2010年09月19日

『代表的日本人』


ちょっと古い本。
小宮一慶氏のぶれない人 (幻冬舎新書)の中で紹介されていた本で興味があったので購入。

元は内村鑑三氏が1908年に英語で書かれた「Representative Men of Japan」という本の和訳です。
時代は日清・日露戦争当時なので、外国人向けに日本人の考えを紹介したものだと思われます。
(その点では武士道と似ていますね)
本書で取り上げられているのは5人。それがそのまま目次となってます。

<目次>
1.西郷隆盛
2.上杉鷹山
3.二宮尊徳
4.中江藤樹
5.日蓮上人

個人的には4.の中江藤樹という方は知りませんでした。。(汗)

この5人、時代も立場も異なる人達ですが、その根底となる考え方が共通しており、
それが古来より日本人が拠り所としてきたものであるというのが本書の主張。
その考え方とは簡単に言うと「私」よりも「公」を優先するというもの。
現在放送中の龍馬伝に登場する、特に討幕派の人々もその根底にあるのは「私」
ではなく、「日本のため」という「公」の考えだと思えます。

小宮氏の著書でも「ぶれない」為には「正しい」考え方の軸が必要で、それは
目先の利益や私事にこだわっていては身につけることができないと言われてます。
(本書はその参考図書として紹介されている)

人間生きていくためには多少なりとも「私」を考えざるを得ないことはある。
ただその中にあって、自分自身これまで「公」で物事をどのくらい考えているか?
考えさせられる一冊でした。

 





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Posted by 福岡で働くIT屋 at 16:03│Comments(0)
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