2010年06月14日

納期(スケジュール)管理について(その2)

前回の続きで、プロジェクト内における進捗管理の頻度と方法について。
※ここでプロジェクトとはITシステム構築プロジェクトを差します。

まず、プロジェクトにおける進捗確認・会議の頻度ってどの位でしょう?

プロジェクトの規模や工期によって差はあるでしょうが、一般的なのが週に1回程度では
ないでしょうか?(それが遅れが発生しだすと間隔が短くなり、トラブルが発生すると
酷いときは数時間毎になったりしますが)

また、進捗の確認方法としては各作業・機能毎に「○%の進捗」という報告を元にガント
チャートに稲妻線を引いて、遅れが見えるものに対して「対策を報告させる」という方法
が多いのではないでしょうか?

私の見聞きした中での話ですが、この方法で何の問題も無く成功したプロジェクトはあり
ません。もしあったら教えて欲しいくらいです。

では、どうするか?

私が一番参考にしているのが、ゴールドラット博士の著書、
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?」です。
本の中には、工程作成の考え方から書かれていますが、今回は割愛して進捗管理の
部分のみ書きます。

前回書いた、作業分割及び担当の割り当てができている前提ですが、進捗管理の方法として
やるべきは、以下の2点のみです。
(1)後何日で終わるのか?
(2)それで終わらない可能性として、どんな問題が想定されるのか?

(1)について、例えば「進捗90%」の状態が、それに達するまでよりも長く続いてい
るなんてことありませんか?(そもそも何を基準に%を出しているのかさえ不明だったり)
始まりからではなく、終わりを基準に進捗を管理しようというのが(1)の意味です。

また終わりを基準に考えると、それまでに後何をしなければならないのかを意識します。
そこでもう一歩深く考えさせるのが(2)の確認になります。
「予定通り終わるには、残り○○という作業をしなければならない」
 →「その為には△△と□□の準備をしておかなければならない」
  →「もし△△が予定通り準備できなかったら、○○という作業に着手できない」
となると、「△△が予定通りに準備可能かどうか、事前に確認しなければいけない」という
アクションアイテムが明確になり、事前にリスクを回避でき、遅れが防げるという訳です。
最初のうちは、作業を落とし込むことが難しいかもしれませんが、やってみる価値は
絶対にあります!

まずは、小さなプロジェクトからでも試してみる価値はあります!

 



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Posted by 福岡で働くIT屋 at 08:39│Comments(0)IT
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