2010年05月31日

品質管理の教え方(テストファースト)

前回の続き

品質管理に関することでもう1つ。

「テストファースト」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
この言葉も色々な解釈がありますが、個人的な考えを。

共通するところは、プログラムを作る前にテスト仕様やテストプログラムを
書きましょうという点。そのメリットとしては
・先にテスト仕様を書くことで、その後作成するプログラムの仕様理解が深まる。
・同様に仕様の漏れ・抜けが防げる。
・その結果として、プログラミング及びテスト工数が削減できる
といった点があげられるでしょうか。

その為、特にスピードが要求されるアジャイル開発においては、さかんに
テストファーストが推奨されています。ただそれも先に書かれるテスト仕様の品質が
高ければという前提条件が付きます。(ここを書かれていないものが多い)

つまり、テストファーストが効果をあげるためには前回・前々回書いた基本が
身に付いていることが前提条件ということです。

アジャイルを標榜するソフトハウスも増えてきています。特に中小ソフトハウスが
下請け・派遣から抜け出し、ユーザ直接の仕事を取り・こなすためには、アジャイルと
いうやり方は効果があると思いますし、大手SIとの差別化ポイントの1つになると
思います。

しかし、中にはドキュメントを一切書かず、要件を聞いたら即プログラム製造・リリースを
し、バグは顧客から出してもらい、それを修正することで品質を高めるのがアジャイルだと
勘違い?しているところも見受けられます。その結果、ユーザは想定外の負荷を強いられ、
ITは高い・手間がかかると認識を持たれてしまう。

お客様の信頼無くして、商売は成り立ちませんし、望まれる品質を満たすことでしか、
その信頼は得られません。その為、特に品質に関しては最初から基本を教え込む
ことが大切ではないでしょうか?
そして、その上で、テストファーストの様な導入し、効率を上げていく。手間はかかり
ますが、自社のため、お客様のためにも必要なことだと考えます。






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Posted by 福岡で働くIT屋 at 08:39│Comments(0)IT
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