現在勤めている会社は基本新卒を採っていません。(どういう方針かは??です)
その代わりでは無いですが、付き合いのある会社から、そこの新入社員を出向
扱いで預かって教育することになってます。
一応担任制で今月は私の順番。
それまでに担当した社員に聞いたり、話した感じIT専門学校卒の割りにITの基礎知識が
不足しているようなので、ITパスポート合格を目標に基礎から勉強することに。
とは言っても、学校の様に手取り足取り教える訳にはいきませんので、テキストを
渡して、自学&不明点はQAで説明する方式で進めてきました。
これまではテキストについて不明点あるか聞いてもあまり質問はなく、淡々とテキストを
こなしていたようなので、今週から模擬試験の意味で過去問を解かせています。
で、第一回目の結果は正答が4割で、ちょっと厳しい状況。
どうしても判らない問題ないか?と聞いたら、調達の計算問題が全くわからないとのこと。
簡単な計算問題なので、何がわからないのか詳しく聞いてみると、問題文そのものの
意味がどうやらわかっていない様子。
具体的には「定期発注方式」「リードタイム」の意味がさっぱり。
それでは解けるはずがありません。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題。
今回、試験の後に不正解の問題について何を見てもいいので自分で調べるように
言ってあり、半日以上それに時間をとってました。
なのに上記の様な状態ということは、
「自分が何がわからないのかが分かっていない」
「何を調べてよいのかが分かっていない」
「勉強の仕方が分かっていない」
ということ。
これもゆとり教育の実態なのでしょうか?
また、気になったので2年間の専門学校で何を教わったのか聞いたところ、ITの基本的な
教育は殆ど行われておらず、しかも2年目はとにかく就職活動優先で、学校では履歴書の
書き方や面接対策ばかりだったそうです。
まぁ専門学校としては就職率により入学者が大きく変わり、それが経営に多大な影響を
およぼしますから、理解できないことはないですが、そんな学生が入社した企業が
どれだけ困るか、それが結局は自校の評判にどれだけ影響するかも考えてほしいものです。
何より、そこで学んだ学生が、就職後に企業側が期待する能力と実際の本人の能力との
乖離にどれだけ苦労するかということも。
聞いたことある学校の実態が垣間見えた出来事でした。