ユーザがITを勉強するか、SEが業務を勉強するか?

福岡で働くIT屋

2010年05月26日 08:39

本日は朝から某お客様の所へご挨拶。
その起業について、お客様の考えについてかなり時間をオーバーして
お話下さいました。

話の中で言われた言葉。
「ユーザがITのことを勉強するか、SEが業務を勉強するか?
 どっちが早いと思うか?」

もちろん答えは「SEが業務を勉強する」だと思います。
(但し、ユーザ様もITについて全くの不勉強では困りますが。。。)

IT業界はご存知の通り、進歩が非常に早いです。それについていくことをユーザに
期待するのは無理な話。であれば、SEが業務を勉強し、その上で提案・システム
作りをする方が、よりユーザにとって役立つものができるはずです。

ただ、ここで注意したいのが、業務を勉強するということが、単にユーザの話を
聞いて、その通りに作るという意味ではないということ。そうすると、ユーザは
その時点で自分や部門が身近に困っていることを言われる傾向にあり、その情報
だけを基にシステムを作ると部分最適なものにしかなりません。

そうではなく、SE自身が現場業務を見て、経験して、ユーザでは気づかない視点
で物事を考え、その上で全体最適なシステム提案・作りをするということです。

実例として誰もが知っているメーカの名前もお聞きしました。
ただ、メーカの立場で考えると、それは判っていても社内の様々な制約でできない
こともあり、担当者にとっては非常にジレンマを感じることがあります。
(コスト管理、品質管理、リスク管理等、社内規程で雁字搦めです)

対して、その様な制約の少ない中小ソフトハウスにとっては、この点で大手と
差別化できる可能性があるということです。
もちろん、コスト、品質、リスク等を疎かにしてよいということではなく、
ユーザに迷惑を掛けないように必要な管理は行いつつも、より現場に決定権がある
中小であれば、もっと素早く対応できるのではないか?ということです。

その為に中小ソフトハウスが今やらなければならないと思うことを次回に。

   

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