ITのお仕事をしている方ならアジャイルという開発手法を聞いたことがある
と思います。その基本的な考え方として【アジャイル宣言】(アジャイルソフト
ウェア開発宣言)というものがあります。
【アジャイル宣言】(アジャイルソフトウェア開発宣言)
1.プロセスやツールより人と人同士の相互作用を重視する。
2.包括的なドキュメントより動作するソフトウェアを重視する。
3.契約上の交渉よりも顧客との協調を重視する。
4.計画に従うことよりも変化に対応することを重視する。
※順番はサイトによって違いますので、今回便宜上付けただけです。
特に大きなメーカやSIerでISO9000なんかに従ってお仕事をされて
いる方から見たら、『実際のPJで大切なことはこれなんだよ!』なんて声も
聞こえてきそうです。(自身もそう思ったりもする)
でも、実際にアジャイルを歌っているソフトハウスの中には「勘違いしてない
か?」と思うところもある。
例えば、どういうプロセス・スケジュールでPJを進めるのか計画が無かった
り、設計書はおろかテスト仕様書すら書かなかったり。
そんなんでどうやってQCDを確保するつもりなのか、不思議で仕方ないし、
なんか違うだろ?と思ってしまう。
一番大きな勘違いは、『重視する』を『それしかしない』と思っているのでは
ないかという点。
確かにお客様はドキュメントが欲しいのではなく、動く・役立つシステムが欲
しいのだし、一度仕様承認した内容を変更するのに何でも「仕様変更です」
なんて言われるとたまったもんじゃない。だから上記の宣言なんだろうが、
対価を頂いている以上、最低限QCDを確保する仕組みは必要ではないだろうか?
自身の経験・考えを基にした感想なので色々と反論もあるだろうが、あえて
書いてみました。
ただ、アジャイルの考え方自体は、特に中堅・中小企業向けのシステム構築には
合った考え方だとは思うので、取り入れることができないか検討してみたいと
思う。