今年4月1日付けの
大卒就職率91.1%だそうです。
この数字、果たして高いのか?低いのか?
またこの数字で一体何を言いたいのかが今一つ分かりかねます。
記事を読んでも男女別・国公立/私大別、理系/文系別の数字を羅列していますが、
結局それが何なの?って感じ。
多分、
就職率が低い→景気が悪い→企業が採用を控えている→国の景気対策が悪い
と繋がっていくのではないかと想像はしますが。。(笑)
でもこの手の数字をそのまま受け取るのってすごく危険だと思います。
数字だけを見れば、「10人に1人は就職できなかった」ということになるのですが、
よくよく考えると
・そもそも母数は何なのか?(卒業者数? その内の就職希望者数?)
・そもそも就職者とは何なのか?(正社員のみ?契約社員、パートは?)
・実際の求人数はどうだったのか?(求人しても採用できなかったところは無いの?)
といった疑問がわいてきます。
この記事とは別に、例えば中小企業では人を採用したくてもできなかったり、
大企業/公務員になるため、士業試験のために浪人したりという人がいるという
ことも聞きます。
刺激的な数字を前面に出す→興味を引かれる→売上に繋がる
メディアも商売である以上、これは仕方ないでしょう。
それに対してその情報を受ける側がどれだけ冷静に考えられるか?
なんて偉そうなこと書いてますが、私自身数字に踊らされることも多々あります。
なので、今回は自戒の念を込めて思うところを書いてみました(汗)
世の中、様々な数字が溢れてますが、鵜呑みにせずその数字の定義を考える
ことも大切ですね。そうすることで知らない世界が見えてくるし。
↓文庫化されたみたいですね